少女と過保護ーズ!![完]

閉店時間となり、お客様と皆が帰る時、改めてお詫びと心からのお礼を伝えた。


お客様からは



『楽しかった!!また来ます!!』


『あの時笑ってくれたでしょ?心強かったよ』


『ありがとう』


『ん』



なんて言葉を頂いて。


花音さんと健さんにはお礼はハグでと言われたから、ギューッとおもいっきり抱きついてお礼を言った。


"黒豹"の皆もそれでいいって言うからハグをしようとしたら……



何故か花音さんがビンタを一発ずつくらわせるという……。


それに



『『『アザースッ!!』』』



って、喜んだ皆。


……要注意だ。



『何故遠退く?チビ姫』




閉店後の片付けを済まし、凛さんと先に晩御飯。


いつもは海斗さん(凛さんの旦那様)と3人で食べるのだけど、今日は仕事で遅くなるんだって。


ケータイを持っていないあたしのために家電に掛けてくれて泣く泣く言われたのだ。



"先にっっ、先に食べててぇええええっ"



お疲れ様です。



「今日は色々あって疲れたでしょ。早く休みなさいね」



凛さんにそう言われ、実家から5分。


"シャーウッド"の2階に帰り、お風呂にゆっくり浸かってサッパリしたあたしは再び"シャーウッド"に居た。


目の前には大好きな八雲さん。


でもかれこれ10分はお互いなにも話さず、沈黙だけが続く……。



学校に行っていないあたしは、八雲さんの空いた時間に勉強を教わってる。



勉強は大っ嫌いで、中学の成績は……まぁ……うん。


でも今は楽しい!!



八雲さんは教え方が上手でわかりやすいから。


だから今日も八雲さんが来てくれて、20分前までのあたしはスーパーやる気だった。



けど、今は泣きたい……。


怒らせた……。


八雲さんはきっと今怒ってる。



顔をあげることも、八雲さんの名前を呼ぶことも出来ず、ただただ開いたままの数学の教科書を見る。


そんな状態で、問題も数式も頭に入るはずもなく……