少女と過保護ーズ!![完]

「花音さん」



花音さんの着物の袖をギュッと握る。


今、花音さんがやってくれたことは本来、従業員で問題を起こしたあたしがすべきこと。


情けない……。



「ごめんなさい。お金はあたしが……」


「ハイネ」



払いますと言おうとしたら、静かに名前を呼ばれた。



「海斗と凛がアンタを自分達の子として育てると言った時から、アンタはあたしの子でもあるのよ」


「花」


「娘の責任は親の責任」



パチンとウインクした花音さんが柔らかく優しく微笑んでくれる。


その微笑みはまさに慈愛に満ちた母のよう。



ああ、本当に。

あたしは"ココ"に居れて幸せ者だ。



「なんだったら、お母さんって呼んでいいのよ?」


「じゃあ……お父……ぎゃんっ!?」



くぅ~っ。


チョップを頂きました。


重い一撃。


今朝のたん瘤にクリティカルヒットした。


あたしはその場に踞る。



「アンタ!!何今サラッとあたしの重大秘密事項を言おうとした!?」



アレ……秘密事項だったのか……。


もう言いましぇん。


そうこうしてる内に、岡田さんが美味しいケーキと飲み物を運んできてくれて。


あたしは再び首の怪我の手当てと、頭にアイスノンを乗せられ。



カランカラーンッ!!




「花音さーん。とりあえず終わりやした」


「あー、腹減った!!」


「チビ姫!俺、カレーライス大盛り!」