少女と過保護ーズ!![完]

「ハイネー!!!!」


「おぶっっっ」



突然下に降ろされたと思ったら、今度はギュウウッッと力強く抱きしめられた。



太陽の陽射しのような温かさ。

甘い甘いチョコの香り。



一年前と変わらない。



大好きな、大好きな人。



"黒豹"の皆が…八雲さんがこの世界に居るなら、この世界はあたしにとっては恐くない。




恐いことがあるとすれば……この大事な人達と離れること。

喪うことだ。



あたしは昔、1度に大きな存在を二人も喪った…。



あの時の喪失感を思い出しそれを振り払うように、キツくキツく八雲さんにしがみつく。


離れないように…。



「大丈夫。大丈夫だ、ハイネ。俺はココに居る」


「うん。うん」



そんな気持ちをわかってくれた八雲さんに深く抱き込まれ、耳元で囁かれる。


あたしには、こうやって、心ごと守って安心させてくれる人が居る。


けど、あの子は…。


"ディーシャ"の姫でもなく、リーゼントの彼女でもない、あの子は…。