少女と過保護ーズ!![完]

真っ黒な髪は整髪料でテッカテッカに光るリーゼント。



細いグラサンに顎ヒゲ。

短ランにボンタンと呼ばれる学生服。



……。



何十年か前の、今では昔のテレビの中でしか見られないような、コッテコテのヤンキーがそこに居て、あたしから奪ったおにぎりを既に頬張ってた。



え!?

何このリーゼント!?



確かに声は女の子のものだったんだけど!?



けれど、声のした方を見れば…リーゼント。



ゴクン……。



あたしは生唾を飲み込んだ。



あれがもしや…リーゼントの地声だとすれば…。



確かめ…



「"ディーシャ"!!」



「ハッ!?電車!?」



誰かが、ボソッと呟いたんだけど…何故に電車!?



「電車じゃねぇ!!"ディーシャ"だ」


「おおぅ…」



真剣な顔で、ツッコまれた。


ちょっ、ちょっと聞き間違えただけじゃん…。



と同時に、皆があたしと桐子を庇うようにして前に立つ。



てか……