ハッと鼻で笑い、あたしを見下す新山。
『『…………』』
「なんとでも」
言ったでしょ?
誰に何を言われてもいいって。
それに…無言で、めっさ怒ってくれてるからね。
二人が。
「ない。ないわ。オレがこんな頭のイカれたおん…」
シュッ!!
鋭く空を切る音がした。
「……………(汗)」
「ほぉぉぉぉ!!」
あたしは、思わず感嘆の声を上げて二人を見た。
音の正体は、八雲さんと蓮くんの蹴り。
新山の顔を挟むようにして放たれ、ピタリと寸止め。
八雲さんと蓮くん。
右と左での見事なまでに正確で息の合った二人のシンメトリー。
動いていれば当たっていた。
そのことに気付いた新山が真っ青になって崩れ落ちる。
『この腐れがっ』
吐き捨てる蓮くん。
『そんなにフラれたことをなかったことにしたいのか?』
「っっ!!」
静かな八雲さんの声に、大げさなまでに肩を震わせた新山。
図星か。


