「八雲ばっかりズルいぞ!!俺もチビネを抱っこしてぇっっ!!」
なんで!?
「誰がハイネに触らせるかボケぇ!!」
「そっちが本音かぁっっ!!」
ドカッ!!ゴキッッ!!バキッ!!
あああ…。
二人の殴りあいが始まった…。
普段は仲が良いんだけど、ほぼ互角に近い強さの二人のケンカは長い…(泣)
危ないからと遠ざけられたあたしは、そこでド派手に始まったケンカを見てたんだけど。
「高遠!!」
「…………………はぁ…」
まだ、おるんかい…。
「いい加減にし…ろよ!翔!俺はもう帰る!」
「康史、待って!!あたしも!!」
「……翔…」
「ほらっ、行こ!!彩子!!」
あの子、きっと新山のことが好きなんだね。
なのにこの男は、何にそんなに執着してるのか?
去って行く3人には見向きもせず、あたしを見る新山にあたしも向き合う。
最初の爽やか笑顔は影形もなく、強い怒りが滲み出てるような、その顔。
「…高遠…こっちにおいで、そこに居たらダメだ」


