そのことで…キレた。
キレてくれてたんだ…。
止めるのも忘れて、八雲さんの背中を見る。
揺るぎない、その背中。
『自分の意志で、しっかり前を向いて頑張ってるコイツは、お前らごときが笑っていい存在じゃねぇんだよ!!!!』
いつも冷静沈着な八雲さんが、声のあらんかぎり叫んだ。
………………八雲さん。
ありがとう。
本当に大好きです!!
でも!!
それはダメっっっ!!
八雲さんは、びびって動けない3人+新山に蹴りを放つ。
一切の迷いも躊躇いもない本気のソレ。
「きゃぁぁぁぁっっ」
「うぁぁぁぁぁっっっ!!」
この状態の八雲さんを止められるのは、竜希さんもしくは蓮くんしかいない。
でもその二人は今、いない。
なら、あたしが止めるしかない!!
「チビ姫!ダメだっ!!危ねぇ!!」
「チビ姫!」
ハゲーズの間から飛び出したあたし。
「八雲さん!!!!」


