少女と過保護ーズ!![完]

「バカたれ」



そう言ってホッと息を吐いた八雲さんは、深く隙間がないくらい抱き締め返してくれる。



優しい優しい腕の中。




「高っっ遠…」


「キャーーー!!」


「イヤーーーっっ!!」



騒がしい周り。



でもあたしの耳に入るのは八雲さんの心臓の音だけ。



ヤケに早いその音。



心配させたんだ…また…。



「ごめんなさい…やく…おわわっっ!?!?」



ヒョイッッと抱き上げられた。



「泣くぐらいなら、吹け」


「ほ…?」



あたしは泣いてた。


そんなあたしを悲しげに見る八雲さん。



「約束、覚えてるか?」



頷く。


もちろん。


八雲さんとの約束は全部覚えてる。




「でも…」


「俺達の約束は?」


「………絶対!!」


「よし、今度は絶対に吹け」


「了解です」



あたしの言葉に笑った八雲さんは、まだ流れ続ける涙を舌で舐めとり始めた。




うぉぉぉぉぉぉぉっっっ!?!?!?