「!?」
「えっ!?アレって…!?」
「きゃあっ!!」
「1人!?珍しくない!?声っ声かけちゃおうか!?」
一気に周りが騒がしくなった。
1オクターブは上がった女の子達の声。
あたしの前にいた奴等も息を飲んで、あたしを通り越した後ろを見てる。
「な………んで…??」
「なんでって、呼んだだろーが」
自信満々で言うその人。
また、心を読まれてしまう。
うん。
呼んだ。
呼んでた。
でも、それは口には出してないし、ホイッスルも鳴らしてない。
なのに…。
「ハイネ」
甘い甘い声。
さっきまでの、あいつらの声が消され、その声に満たされる。
大好きな。
一番、一等、大好きな…。
「や…くも…さ…」
「来い」
少し振り返ると、そこには柔らかな微笑みとともに両手を広げる八雲さん。
この人は本当にいつもいつも…。
あたしを救ってくれるんだ。


