あたしは覚悟?を決めた。
八雲さん。
ぎゅぅぅぅと祈るようにホイッスルを握って言う。
「てない」
「…え?」
出た声は、思いの外小さかった。
聞こえなかったのか、わざとか、聞き返してくる新山。
いやいやいや。
この距離で聞こえないってないよね!!
新山の後ろでは3人が聞き耳を立ててるし。
「……っ、高校には行ってない。働いてる」
「「「「…………」」」」
一瞬の沈黙ののちに…。
「ギャーッハッハッハッハッ」
「キャハハハっっ」
「ケータイもない!!学校にも行ってないって、どんだけ~!!」
3人が一斉に笑いだした。
腹まで抱えて。
何がそんなにおもしろい?
「………本当に?」
「こんなこと、嘘言ってどーすんの」
アホな新山の質問に心底呆れる。


