少女と過保護ーズ!![完]

いまだに掴まれたまんまの手首を力まかせに振り払う。



悲しげに一度顔を伏せる新山。



だから、何?



そんな顔されても何も思わないし、心が動くこともない。



だいたい、本当に覚えてないのだから。



「俺のこと本当に覚えてない?あんなに、楽しく喋って、笑ってたじゃん」


「全く、覚えてない」


「ギャハハ、だっせ!!翔!!」



バカ笑いする長岡。



笑ってた?


人は楽しくなくても笑えるんだよ。



現に今のあたしは笑ってる。



「翔を覚えてないなんてあり得ない!!」


「嘘言って、翔の気を引く気!?」



新山を庇うようにして立つ、女の子二人に物凄い顔で睨まれる。



ハァ?!


頭、大丈夫?!


てか、顔ヤバイよ!?



お馬鹿と称されるあたしが言うのもなんだけど。



「じゃあ!!今から、友達になろう!!」



ガバッと顔を上げる新山。



「俺もなる!!」



手をあげる長岡。



……