少女と過保護ーズ!![完]

焦るあたし。



だって、知らない。

誰かわからない。




「やっぱり高遠だ!!」




とうとうあたしの前まで来た男の子は、そう言ってニカッと笑った。



爽やかスポーツ少年。



それが第一印象。



屈託ない笑顔で、人懐っこい雰囲気。



クラスに1人はいる人気者。そんな感じ。




「オレだよ!オレ!!」




オレオレ詐欺かっっ!!!!




ハゲーズぅぅぅぅぅぅぅぅ!!




って、いない人達に助けを求めてもしゃーない。



きりっ

切り抜けてやろうじゃないか…!!




「あたしに息子はいません!お金もないです!じゃあっ!!」




息子どころか、彼氏の1人も居たことがないがな(泣)!!



逃走!!




「えっ?!ちょっ待って!!」



手を捕まれ逃走失敗!!



あああああ。


無念…。



「オレのこと覚えてないのっ?!」



ええ。

全く。



てか、触るな。



ペイっとあたしは男の子の手を振り払った。