でも…だからかな…。



パーフェクトの存在は歪みを生む。



嫉妬、妬み、憎悪。



あらゆる負の感情。



同い年くらいの皆が通う学校というのは、特にそういう感情が集まりやすく増幅する。



こんなに儚げな笑顔を浮かべる桐子は、それに晒され続けたんじゃないのかな…。



あたしの勝手な憶測だけど。



いつか、学校に行かなくなった理由を話してもらえるといいな。



そん時は全部聞くから…。



「ね!」



「うん?」



突然の「ね!」に「何が?」と笑って首を傾げる桐子。



その笑顔に癒される。



ほんにゃーりと笑いあってると



「ハイネーー」



凛さんに呼ばれた。