幼なじみなんて、嫌だ

ビュッ

落ち始めたと同時に声が聞こえた

「莉來!」

玲瑠の声だ

と、呑気に思いながら

包丁を刺す

ドクドクと血が出てくる

地面が見えた

ドンッ

これで、終わり

私の人生は終わりだ

玲瑠の両親に会えると思ったら苦しくはなかった

玲瑠...、大好きだよ

闇の中で、ただのそれだけを思う

何も感覚がない

最後に感じたのは、玲瑠の叫び声と、玲瑠の温かさだった