光の世界へ





「さっさと、夕飯を作りなさい」


どれくらい時間が経ったのだろう。次々と私を襲っていた痛みが、襲ってこなくなった。


「…はい、今すぐ作ります」


身体のあちこちに走る痛みを全力でスルーしながら立ち上がり壁時計を見ると、8時過ぎ。どうやら、そこそこ長い間殴られていたらしい。

早く作らなければ、また殴られてしまう。
買ってきた食材をキッチンに運び、冷蔵庫に入ってるものも使って、素早く夕飯作りを開始した。