――だからこの先泣く時は…… 暗闇の中で一瞬…… 大好きな声が、聞こえた気がした。 ジェイ……? ――だからこの先泣く時は、オレの腕の中だけにして。 ハッとした。 そうだ……泣いちゃダメだ。 こんなところで、泣いたりしない。 泣くのは、彼の腕の中。 そうよ、約束したもの。 泣くな、泣くな……! わたしは、泣かない……ジェイに会えるまで。 ぐしゃって、シーツをきつく握り締めた。 負けない。 負けるもんか。 絶対、ここから逃げ出してやる。