「お疲れ様でしたぁー! はい、足元にお気をつけてお降りくださーい」


お姉さんの爽やかな笑顔が、う、眩しい。
健全なるアトラクションの中で、イカガワシイことしてごめんなさい。

こっそりひっそり謝り倒しつつ、ジェイの後ろから降りようとして――
ひぇ、足ガクガクっ!

「おっと、危ないっ」

抱き抱えるような形で彼の腕に支えられ、かぁっと頬が熱くなった。

「あり、がと……ご、ごめんねっ……」
「いやいや、オレのせいだし」

なんとなく嬉しそうなジェイに何か言い返したかったけど、お姉さんにアレコレがバレちゃいそうで、ぐっと我慢するしかなかった。

ひとまず大人しく助けてもらいながらステップを降り切る。
注意深く足に力を入れて踏み出すと……うん、今度は大丈夫そう。

キスだけでこんな風になっちゃうなんて、それ以上のことしたらどうなっちゃうんだろう……

ていうかわたしたち、本当にする、のかな?

時間的にはそろそろだよね。
彼と、その……


「ユウ、さっき言ってたことだけど――」
「ぁあのっ……ちょっと、メイク直してきてもいいっ?」