瞳の奥

「麗奈が中等部の頃、虐め起きていても俺達や親にも相談せずにいただろ?
実はあの事がきっかけで警察になりたいって思うようになったんだよ。

で、蓮に相談したらこう言われたんだ。

『俺も今回、麗奈が頼らずに耐えてる姿を見て隣で護れる男になりたいって思った。

悔しいけど、親父に相談したら俺が引退するまでに警視総監の地位まで登り詰めろって言われたから、麗奈を護れる男になるためにも警察になって、上まで上がりつめる。

だから、隼人は外から護れる男になるためにFBIを目指したらどうだ? 親父が推薦状出すって言ってるし、俺も警視総監目指すならニューヨーク市警の研修は強制だって言われたしな。』

って、同じ高校生でも目指してるものが違うなと思わされたけど俺のこれからのためにも有難い話だなって思って、すぐアメリカに旅立ったんだ。

大学はアメリカの法律を勉強して、試験受けてアメリカの警察学校で訓練受けて、FBIに入れるとなった頃に、蓮が来るとなって新人1年目は、まずはニューヨーク市警でいろんなことを学びたいって言ったらOK貰えて、一緒に仕事していたんだよ。」

「あー、蓮もアメリカ行くって言ってた時あったもんな。あの頃の麗奈ちゃんモテモテでナイトがいないから毎日がように男が寄って来てたよね。」

晃輝君がからかうように言ったが、蓮もお兄ちゃんも怖い顔になった。

「「話終わったら、詳しく聞かせてもらおうか。」」

二人から黒いオーラがみえるとはこう言うことを言うんだろうか。
凄く怖くて、ブルブル震えながら下を向き、ただ謝ることしか出来なかった。

「ごめんなさい。」

蓮は下を向いていた私を自分の方に向かせるように体を動かさせて、涙が出ていたのか手で拭き取ってから優しいキスをした。