瞳の奥

店を出て、三島さんが酔っぱらっていたので紗綾がタクシー拾って家まで送ることなったのだ。

「毎度お馴染みだね、じゃあ紗綾、気をつけて帰してあげてね。」

「うん、また連絡するねー。」

残された私と萩原くんは

「私達も帰ろうっか」

駅へ向かおうと歩き出そうとしたところ、
前から見慣れた人が歩いてきた。

「麗奈、帰るぞ。」

そう、来たのは蓮だった。
私は驚きで動けなかったところ、蓮は私を優しく引っ張り、まるで萩原くんから離そうと蓮の後ろに連れていかれたのだ。

いつもならご飯食べ終わって迎えに来ることは無かったのに今日はどうして?
萩原くんがいるから?

「お前、確か三島の部下の、」

萩原くんはすぐ敬礼し
「はっ。警視庁捜査二課の萩原です。」

「そうか。このあと麗奈は俺との予定あるから、個々で失礼する。
麗奈、行くぞ。」

蓮は冷たい視線を萩原くんに投げながら話終えると私を抱き寄せて蓮の車まで歩いていった。