Tear Flowers〜新しい道の始まり〜

事件のことを考えていると、大きな動きがあった際に勝手に映像が流れてくることがある。フィオナの頭には、昼間に訪れた動物園の駐車場が見えた。ロベリアと三人の男が揉めている。

『サツにバレることはないからってお前が言うから実行したのに、あっさりサツが嗅ぎ付けて事情を聞きに来たらしいじゃねえか?』

男の一人がロベリアに詰め寄る。この会話でロベリアが彼らの仲間であり、動物を売り出していたことがわかった。フィオナは映像が途切れないように集中する。

『まさか動物が盗まれたごときで事情を聞かれるなんて思ってなかったんだ。でも、昼間に来た連中は普通のサツとは違ったみたいだ……』

ロベリアが体を震わせながら言い、男の一人が『何が普通じゃなかったんだよ?』とイライラした様子で訊ねる。ロベリアは顔を真っ青にしながら言った。

『話を聞きに来たのは三人だ。ベテラン捜査官って感じの女が一人、美人だったが無表情な女が一人、女っぽい顔の男が一人だ。でも、男が蛇に向かって話しかけてたんだ。男はどうやら動物と話せるらしい』