部屋の中から誰かと話すような声が聞こえて、


きっと電話をしてるんだと思う。


「お久……す」

「今度お会い……て」




声が小さくて所々しか聞こえないけれど、



目上の人と会話している、というのだけ情報としてわかった。




「では、来週の土曜日……します」




来週の土曜日……。



俺の中で軽くチェックが入った。