初恋キャンディ〜one-way love〜

悔しそうな顔をしながら、でもただひたむきにボールと向き合う男の子の姿…額の汗が、夕日に反射してキラキラと輝いていた。

真剣に、何度も何度も、ドリブルを繰り返す。

…その姿に、カッコいいな、と思った。

顔つきとか、仕草だとか、そういうのを見て思ったわけじゃなくて、、

頑張る姿とか、まとう空気とか、オーラとか、雰囲気とか…

とにかくそういう、もっと心理的な部分に、心を奪われた。

…わたしと一緒だ、反射的にそう思った。

何を見てそう思ったとか、具体的な根拠はないけど…

彼は私と似てるな、って、直感でそう思った。

春の訪れを感じさせるような暖かい日、、、

…私はこの日から、フルートが吹けなくなった。

でも、大切なものをひとつ失った場所で…

今まで感じたことのない、不思議な気持ちを拾った。

そしてそれは、私にとって大事な存在に出会うきっかけになったんだ。