扉がパタンっと閉まる音を聞いて、





窓の外を見ると、朝焼けがうっすらと積もった雪に反射して…





ものすごく綺麗。






そうか…もう朝なんだ。






今日が第三日曜で、明後日も休みでよかった。





今の状態で、眠らないまま仕事しても一日やり過ごせる自信がなかったから。







キラキラ輝る窓の外を見つめていた私の背中から、




同じ香りに包まれて振り返ると。






「…綺麗だな…」





そう、呟いた淳平さんが立っていた。






煩いくらいに鳴り響く鼓動が、恥ずかしくて。




腕を解いて欲しくて、身を捩ると。




力は強められてしまって。






「さっき…抱き付いてくれた時…保ってた理性がぶっ飛んだ…シャワー浴びても…治まらなかった…このまま、俺のものにならねぇか?」






たぶん、淳平さんは今…凄く艶っぽい顔をしてるはず。





だから、見てしまえば…その瞳に誘われて頷いてしまうから、




顔なんて…見れない。






「…ごめん…待ってるって言ったよな、俺。ちゃんと答えを聞くまで…待つわ。」






そう、耳元に囁かれた声音はあまりに切なくて。





腕を解いて、離れていく淳平さんの腕を掴んでいた。