確かめた所で、




まだ直哉が好きな私は応えてあげられないのに……





淳平さんの気持ちをちゃんと…本人の口から聞きたくなった。






「…私の事…もしかして…?」






真っ直ぐに見つめられて。




あまりに切な気なのに、艶っぽくて。




逸らせないまま、答えを待つ。






「彩芽ちゃんが、ここに来てくれるようになってから…色んな彩芽ちゃんを見た。その度に、惹かれてた。」






「それって…八重と知る前から好きだったってこと?」






「ああ…だから、気持ちを伝えようとした矢先に彩芽ちゃんに、彼氏だって…直哉を紹介された。バイトとして雇ったはいいけど、幸せそうに笑う彩芽ちゃんを見て嫉妬して…誘ってきた女と寝た事もある。それでも、何度も伝えようとしたけど…我慢してたんだ。すげぇ好きなのは知ってたからな。」







でも……





「もう…直哉の女じゃねぇんなら…今度こそ俺が幸せにしたいんだ。守りたいんだ。」





俺と付き合ってくれ。





「彩芽ちゃん…好きだ。」





この瞳に、嘘はないのは確かで。




淳平さんなら絶対に幸せにしてくれるって、わかってる。




だけど、100%じゃなくて安易に付き合っていいのかな。





今の私なら、



直哉に“やり直そう”と言われたら…




また彼を選んでしまう。