下着もスウェットも一気に脱がされ、




淳平さんもスウェットを脱ぎ捨てると、




綺麗な肌に、




細身な程好く筋肉のついた上半身が、




目の前にあって…





この身体に、抱かれるんだ。





そう思った瞬間、私の欲がパチンっと音を立てて弾けた。





弾けた欲に、快感が止めどなく押し寄せて。




淫らな声が溢れ出す。






何度目かの快楽の波が襲った直後、




身体がひとつに重なった。







ただ、それだけで散々…達かされた身体はまた。




快楽の波に呑まれる。








「…好きだぜ…彩芽…」





荒くなる息を吐くように、耳を甘噛みしながら言われた好き。





どうしても…私には…まだ言えない。






だから…





「…淳平…」





代わりに、“さん”を付けずに名前を囁いて……




首に腕を回して、顔を引き寄せて自分から、




はじめてキスをする。




「可愛いこと…しやがって…」





余裕のない艶気の増した表情を見せられたら。




何度も何度も、呼びたくなった。





淳平って。










ベットの背に、




背中を預けながら片腕で私の肩を抱いて、



煙草を吸っている、



淳平さんの横顔を見つめていると。




額にキスをくれた。





煙草を消して、




唇を重ねてくれて口内に舌が割り込んで、




長い舌に自ら舌を絡ませて、




瞳を開けて……




淳平さんの満足そうな顔を至近距離に映した時、





この人のものになるんだなと、




やっと……気持ちが固まった気がした。