スマホって
その他
0
もりきゅらす/著
- 作品番号
- 1640898
- 最終更新
- 2021/06/17
- 総文字数
- 0
- ページ数
- 0ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 0
- いいね数
- 0
もしもこの時代に携帯電話がなかったら?すぐに連絡が取りあえて、電話をかけることもできる便利なアプリがなかったら?私生活を写真と共に煌びやかに公開するアプリがなかったら?
私はあなたという人とどんな関係を持ち、歩んでいたのだろうか。
友達はたくさんいる。いや、そうでもないかも。友達が多そうに見えて私が胸の内を語れるのはほんの数人。今日も中身のない会話に「wwww」「笑笑」「爆笑」という相手が喜びそうな笑いの代名詞を真顔で文章の後ろに付けて送信する。本当に面白い時もある。でも「笑」くらいつけないとあまりに素っ気無いじゃない。私は嫌われたくないんだよ、というより、しょうもないことでこの子には愛想がないんだと思われたくない。それで人間が自分から離れていくくらいなら、自分を偽ってでも愛想良くしておいた方がいい。結局自分は、1人で生きることのできない弱い人間なのだ。1人で生きている人、あなたはすごい。尊敬してる。こんなだだっ広い世界で指の隙間からどんどん流れ出ていく情報がある中、どうして私は大事な情報は見逃すのに、自分が傷つくような些細な投稿や他人からの言葉はしっかりとキャッチして、1人で傷付いているのだろうか。でも私は他人の前では何の気なく明るく振る舞って、家に帰って1人になると知らずのうちに涙を流していることがある。その涙ってものはしつこくて、どれだけ頭で「私は大丈夫」って喋りかけても塩辛いものは滝のように溢れてくるのだ。
この作品をシェア
この作品を見ている人にオススメ
読み込み中…