そんな黒いモヤモヤとした
感情を抱きながら打ち上げ
パーティは進んで行くーーーー
「ってゆーか、花音ちゃんカラオケ初めてなんだっけ?」
「え?ああ、うん」
いきなりの問いかけに
一瞬首を傾げるが
すぐに内容を理解して
首を縦にふる
「今どき珍しいですよね!俺だって結構行きますよ」
そうか………
私はこんな黒渕メガネの
大真面目野郎に負けたのか。
「そうか?」
「確かに珍しい!私は基本、美保と行くかな」
「仲良いもんな!萌奈と美保」
「まあね、中学ん時からの仲だし!ね、萌奈」
「うん!」
「僕もあまり行かないけど、さすがに初めてでは無いかな。中学ん時、友達と行ったりしなかったの?」
いや、そんなこと聞かれても…
「友達なんていなかったから……」
ただ一人…
帝が熱唱しているなか
私の言葉に一瞬みんなが
凍りついた。
「あー、うん。なんかごめん」
そして美盛が気まずそうに
顔を歪ませながら謝る
???
何故に謝る!?

