恋歌-Renka-






「1位おめでと」



ドヤ顔で戻ってきた
帝に親指を立てる





「当たり前」




なんかその言葉に
イラッとして





「何が“当たり前“だよっ!全然縮まってなかったくせに!」




ついつい言い返すが




「いやいやいやw 運動音痴に言われたらお仕舞いでしょ!!」




帝は、それを意に返さず
逆に私を馬鹿にしてケラケラと笑う。




うっぜぇーーー




心底腹立つ奴だーーー




こんな奴に抱きしめられて
ドキドキした自分が
馬鹿馬鹿しく思えてきた




あれ?




西谷へのドキドキが
恋愛感情じゃないなら




こいつに対する
たまに起きる心臓発作のような
ドキドキは何なんだ?





恋愛感情ーーーーー




いやいやいや



まさかね?




んなわけないーーーーー




ありえない。



だって私には好きなんて感情
よくわからないから。




これはただのーーーーー




そう。





病気だ!