恋歌-Renka-




それも親友たちの手によって……




これで二度目だ。





そんな俺の事はお構いなしに






「早く出ないと正門しまっちゃいますよ?」






なーんて優樹がわざとらしく言う。







ああ、むかつく!!!
親友だけど……





「それはまずい!!!早く帰るぞ!」






花音が慌てた声で
俺と優樹の手をつかんで
歩き出したーーーーー





3人での帰り道
沈黙が続いていたが
徐に花音が口を開く




「そういえばさっき何て言おうとしてたんだ?」






その言葉に体がビクッと反応する
い、い、今ここでそれを聞くか!?




むしろ今まで大胆な行動を
とっても全然気づかないあたり
すっごい鈍感なのは分かってたが…





ここまでくるともう
救いようがない………






「べ、別に何でもない!俺はただ花音が凄く羨ましいって言おうとしただけっ!」






焦ってるせいか
訳のわからない事を
口走ってしまったーーーーー。




本当は俺も分かってる
男らしくはっきりと言えない
自分が一番いけないってことくらい………