恋歌-Renka-




そして何回か同じようなことを
繰り返し続け




いつの間にか
怒りを通り越したのか




帝が呆れた眼差しで私を
見ている時に奇跡は起きた。





「いーちっ」



「にーいっ」



「さーんっ」



…………。




「じゅーろくっ」



「じゅーしちっ」




「じゅーはちっ」




……………私。




「さんじゅきゅー」



「よーんじゅっ」



私、跳べてる!?


私、跳べてるよ!!



「帝っ!跳べてる!!私跳べてるよっ!!」




つい嬉しくなって
笑顔で帝に手を振る。