まず、最初に大縄跳びの
練習が始まった
女子18名中16名が右と左に
縦並びをして、残りの2人は
端と端の縄を持つ。
「じゃあ、行くよ!」
坂梛さんの合図で縄が上がる。
よし!頑張るぞ!
「いーちっ」
バシッ
え………
私が今の状況に唖然としてると
「ねえ?まだ1だよ? いや、1も跳べてないから0だよね…何してんの?」
帝がにこにこ笑いながら
やってきた。
いや、何してんのとか
言われても……
というか帝くん
目が笑ってないです。
私が何も言い返せずにいると
「はぁ、だからね?もっと自信持ちなよ!背筋は伸ばして、ちゃんと頭の中で数字を数えるの!」
そう言いながら私の腰に手を回し
姿勢を正して、いろいろ説明する帝。
うん、有り難い
有り難いんだが…
近すぎやしないか?
そんな私の思いとは裏腹に
真剣な眼差しで説明をする。
一瞬でもやましいことを
考えた自分が恥ずかしくて…
ってなんか私が
変態みたいになってる!?
一人、内心でボケツッコミをしてると
「ねえ、聞いてんの?」
怒りオーラ出まくりな笑顔で
私の顔を見つめてる。
あ、はい。
すいませんでした。

