「ほら、早く練習行くよ」
「はぁ…。今いくよ」
体育祭予行練習は無事に終了し
只今、放課後でございます、はい。
障害物競争でも大縄跳びでも
散々な結果を出した私は
クラス中から痛い目で見られていた。
そんなわけで、こんな私のために
どうやらクラス全員が練習に
付き合ってくれるそうだ。
情けないな…私
これってもはや
クラス練習じゃなくて…
「個人レッスンだな。」
鼻で嘲笑いながら
帝が私をバカにしてくる
む、むかつく!!!
ちょっと顔が良くて
運動神経もいいからって……
「煩い、黙れ」
私は帝をキッと睨みつけたあと
そっぽを向いて帝から
離れるように歩き出した。

