「そうだったんだ、お酒好きだった原田さんだから天職ですね?」





「そうかもな。ところで、月香は生まれ変わったのか?また…月香に?」





私は、全てを淳平さんに話すと。





「まじかよ?それ、土方さんは知ってたのか?」





「うん、蝦夷に渡ってから話しましたよ。それまでは…ずっと隠してた…」





「そうだったのか…辛かっただろ?わかっていても。」





「そうですね…だけど約束してくれたんですよ、私の時代で“また逢おう”って。必ず、私を探してくれるって。」





「やっぱり、あの人は格好いいよな。」





そうですか。と言いながら、本当は格好いいって思ってる。




今でも変わらずに。


「それで、逢えたのか?」





「まだ…逢えてないんです…」





下を向いた私に、




「あれから…7年だもんね…」




彩芽が呟くように言って、私の頭を撫でながら。





「大丈夫。もうすぐ、逢えるから。そうしたらさ…私と淳平の結婚式には二人で手を繋いで来てよ?」





「…えっ?二人は…そういう関係?」





顔を赤くして、頷いた彩芽と。




「まだ、いつ結婚式するかは考えてねぇけど…近いうちに。」





って、照れ笑いしながら答えた淳平さんを見て。




羨ましくもあり、嬉しさもあって。





「いいな、なんか素敵。」




と、自然と笑顔になれていた。