とりあえず莉桜を
近くのベンチまで
連れてきて座らせる
けれど座ってても
辛そうな莉桜を
見ていられなくて
「莉桜、俺の膝で横になってろよ」
そう言った。
「え!?い、いいよ刹那くん!?迷惑かけちゃう…」
何をそこまで驚いているのか
分からないが、思い切り
俺から離れようとしたせいで
再び倒れそうになった莉桜
無理やり膝に寝かせる
「いいから病人は黙って膝枕されとけ!」
「うん…」
莉桜は力なく呟くと
俺の腹側に顔を埋めたーーー
ーーーーーーーーーーー
あいつら遅せぇな。
本当は2人きりになんて
させたくないけど今は
莉桜が緊急事態だから
そんなこと言ってられない
そんなことを考えていると
しばらく横になっていた莉桜が
「もう大丈夫…」
静かに起き上がったーーー。

