「あ、ありがと」 刹那くんの笑顔が眩しくて 直視できないのと あまりの恥ずかしさで 視線を逸らす。 「おう!あ、そだ莉桜、ここも教えてくんねーか?」 「うん」 刹那くんはずるい。 千秋ちゃんを好きでいながら 私にまで優しくするから 嬉しいことを言うから 私は貴方に惹かれてしまう。 そうか…私は刹那くんのことが… そう自覚したら余計に ドキドキして顔が火照る。 そんな自分の気持ちを 整理するのに必死で 千秋ちゃんが私を見ていた事に 気づけなかったーーー。 *莉桜 side END*