「ふ、ふざけないでください!脅しですか?」



「だーから、大真面目だって!バラされたくないなら俺と結婚しよ?」



ダメだ…この人。本気だ…。
無理無理無理無理!
なんでこんな人と結婚!?
やだ、絶対やだ!



でも…じゃないとバラされて
私も綺羅も…



どうしたらいいの?
どうするべき?



わからない



「んー、まぁ…返事はもうちょい後でいいよ。待ってあげる。よーく考えて決めてね?諦めて俺のとこくるか…自滅を選ぶか」




そう言って先輩はいつもみたいに
ふわっと笑うと私から離れて
私の手を取り立ち上がらせる



「じゃあ、またね?しのっち」



ちゅっ



先輩は別れの言葉とともに
私のおでこにキスをして



体育倉庫を去っていったーーー。



ーーーーーーーーーーーーっ!?



キスされたおでこを押さえて
その場にへたれ込む…



東雲 千秋16歳



大好きな綺羅に


刹那とは比べものにならないくらい
強引で自分勝手で怖くてやばい人が



ライバルとして



*再び現れちゃいました*