「霧ヶ峰先輩!お久しぶりですね」
「久しぶりといっても2週間ぐらいしか経ってないけど」
そう言ってふわっと笑う。
「あはは、そうですね。私に何か用ですか?」
「んー、たまたま見かけたから声かけただけ」
私の質問に対しサラッと
答えを返した先輩
「そうですか。それなら私そろそろ戻りますね」
「うん、またね♪」
私は先輩にペコりと頭を下げ
その場を去った
その後で先輩が
「いーつ、言おうかなぁ?しのっちの"秘密"」
そんなことを呟いているとも知らずに。
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その日の放課後
裏庭掃除をしていた私が
掃除を終えて教室に戻ろうと
しているとちょうど前から
「しのっち!」
霧ヶ峰先輩がやってきた。
なんか今日やたら会うな…
なんて思いながら
「先輩どうしました?」
平然と質問すると
「話があるからちょっと来て」
ふわっとした柔らかな
笑顔を向けてゆっくりと歩き出した。

