絶叫系が苦手だという
莉桜のことを考えて
後半は優しい乗り物を
思う存分楽しんだ
「莉桜が絶叫系苦手だって初めから気づいてれば…」
「やだなー!気にしないで?言わなかった私が悪いし!」
「うぅ…ありがと莉桜!てか、そろそろ閉園だね」
「そうだねー」
気づけば辺りは真っ暗で
ちらほら帰り始めてる人達がいる
そろそろ帰ろうか
そう口を開こうとした瞬間
刹那にグイッと腕を引かれ
一目散に走り出したーーー。
「え!?ちょっ!?刹那!?」
後ろで「おい!」という
綺羅の声がしたが
振り返ることすらできないまま
私と刹那は観覧車前まできた
「乗るぞ」
そう言って促されるまま
観覧車に乗り込む
いきなりどうしたんだろ刹那…

