私、お金持ちになっちゃいました!?



※千秋視点



「莉桜!はい!」



買ってきた飲み物を手渡す



「千秋ちゃんありがと!遅かったね!」



莉桜の言葉にギクッとする
遅いというか…二人きりにするために
わざと離れたのだから当たり前だ。



余計なお世話だったかなぁ?
なんて思いつつも



「ちょっと迷っちゃって」



適当に言い訳をする。



けれどそんなこと莉桜には
バレていたみたいで



私に近づき耳元で



「二人きりにしてくれてありがと」



そう呟いたーーーーー。



「莉桜にはバレてたか!余計なお世話だったかな?」



「ううん、ありがと!おかげですっきり!」



そう言って悪戯っぽく笑う
あれ?なんかちょっと…



「雰囲気違う…?」



「嫌い?」



私の唐突の発言に
不安そうに聞いてくる莉桜



私は慌てて首を横に振り



「むしろ好き!」


ニコッと微笑み返したーーー。