病院のエントランスに着いて、俺は、飛びつくように焦りながら、佑香の病室を聞いた。

「花衣 佑香って、運ばれて来てますか!?」

「あ、の…どうゆうご関係でしょうか?」

っ、なんて言えば…佑香とは、今のところ、家族でも、親戚でもない。

すると、そこで黎が助け舟を出してくれた。

「兄です!」

「……分かりました。207号室です。」

受付の人は、渋々教えてくれて、俺は病室へ急いだ。

そして… コンコンっと、素早いリズムでノックをすると、俺は、返事を聞かずに、病室に飛び込んだ。

いや…佑香は、目をさましていないと思ったんだ…。

「佑香っ!!」

そんな俺の目に飛び込んできたのは、ベットに横たわる佑香の姿…

だけど…

「凌…さん……?」

「えっ、?ゆう…か…?」

慌てて、ベットの横に移動すると、佑香は、はっきりと目を開けていて、ぎこちなく、俺に微笑んでくれた。