むしろ私は、凌さんのことをしれた喜びの方が大きかった。

~昼休み~

昨日と同じ場所にきてと凌さんからLINEがきて、荷物を持って、教室を出る。

今日は、お弁当を作ってきたんだよね…やっぱり、冷静に考えたら、学食って、少し高いし…


その時の私は、簡単に部屋へ行けると思っていた。自分が方向音痴だということも忘れて…

「あ、れ、ここどこ…」

教室を出てから、5分、私は右も左も分からなくなっていた。

そりゃあ、こんなに大きい学園で編入2日目で…簡単にたどり着けるはずがないよね…

あれ?もういっこ下の階だったっけ、

手すりに触れながら、階段を降りていく。

と、その時…

「きゃっ、!」

落ちる…段を踏み外して、そう悟った時、私の体は誰かに受け止められた。