次の日、1人で学園へ行くと、早くに来ていた星城くんが慌てた様子で私の手首を掴んできた。

「佑香っっ、!?」

「な!?え!?星城くん!?どうしたの?」

「お前、文月様と何があった!?」

「文月様…」

「騒がれてるぞ、、」

何があったって……もしかして、昨日の食堂の時…?
まぁ、それは確かに人が多かったから、しかも、凌さんだし、注目されるのはあたり前だけど……

「星城くん、凌さんと何か繋がりあるの?」

「繋がりって……あの方は総長だぞ、」

え?総長……?ってなんの…?

「知らないのか、これは絶対、知ってた方がいい。話してやる。」

席に座って、体は星城くんの方に向ける。

「この学園にはな、全国をも覆うぐらいの権力をもつ暴走族のグループがあるんだ。
それが、LUPUS(ループス)」

「ループス…」

「その総長が文月 様 副総長が九条様、その次に権力があるのが、水無月様、白銀様 なんだ。」

えっっっ!!?昨日、話した皆さん、そんなにすごい権力もってるの!?

知らなかった、長谷部さん、何も言ってなかったから…

「ざっとこんな感じ、佑香、お前気をつけろよ。」

「うん、分かった、ありがとう。」

暴走族って言っても、凌さんをはじめ、皆さん絶対いい人だから、今更怯えたりとかはない。