総長様の溺愛は、甘すぎます。

─それから、私たちは家へ戻って、私は1人、冷静に結婚、について考えるべく、部屋にこもった。


…結婚かぁ、凌くんと結婚したら、どんな感じだろう……。

絶対、大切にしてくれる。
きっと、今以上に…。

結婚って家族になるっていうことだけど、私はあんまり家族が分からない。

けど、何でもいいんだよね。お互いが幸せに生きられるのなら。それで。

それは良いのだけど……私には違う不安がある…。


もし、私も仕事をサポートすることになったら、凌くんのお母さんのようにしっかり出来るだろうか…。

それに……凌くんは、文月グループの次期社長になんだよね…。

凌くんのお父さんを見る限り、あんまり家に帰って来ないんじゃ……??