26 (お母さん)

あれから少しが経って、私の荷物も全部、また文月家に戻ってきた。

私はその日、いつものように買い出しに行っていた。

もう10月だっていうのにまだ、夏の暑さが抜けない。

うっ、重い……肩にかけてもどんどん下がってくる。

「あなた、大丈夫?」

私が1人、荷物の持ち方に苦戦していると、後ろから声がかけられた。

「えっ、あ…大丈夫です。」

後ろを振り向くと、そこにはモデルさんみたいにスラッとした綺麗な女の人が立っていた…。

どこか…凌さんに似ているような…?

それに、前に買い物に来た時に凌さんといた人って…この人じゃ…

女の人の近くには大きな男の人が立っている。
まるで、ボディーガードみたいな…。

女の人は私の顔をジッと見てから、顔を明るくさせた。

「もしかして、佑香ちゃんっ!?」