総長様の溺愛は、甘すぎます。

「…で…凌どうすんの?」

「諦めるわけないだろ。」

「まぁ、そうだよな、さすが日本一の暴走族の総長。」

少し煽り気味に不敵な笑みを向けてくる遥斗。

「お前たちに頼みがある。」

「何だ。」

俺が唯一信頼していて、安心して物事を頼める奴ら。

「凌が何かを頼むなんて、珍しいな。」

「任せろ、凌のためなら何でもやってやる。」

「ありがとう。」

俺の言葉を真剣な表情で待っている3人。

「今、佑香に連絡がつかない。俺は短い期間でも佑香を見てきたから、思うが、なんの理由もなしに佑香が突然出ていくなんておかしい。」

「つまり?花衣に何かあったんじゃないかってことか?」

竜は理解が早い。