元気よくこたえた佑香に視線をおくると、佑香は本当に楽しそうな顔をしていた。

セミがそこら中で鳴いている中、俺たちは廣山さんが開けてくれた車の中へ乗り込んだ。

「佑香、向こう着いたらやりたいことあるか?」

「やりたいこと…ですか?」

「ああ。俺も竜も遥斗も輝月もいるんだ。力が必要ならなんだってやる。」

「それは頼もしすぎますね!」

……なんでこんなに可愛いんだ…佑香は。

「やりたいこと…BBQとか、手持ち花火とかやってみたいなとは思います。」

「それだけか?」

「あ!」

「枕投げ!やってみたいです!」

枕投げ……??随分とパワフルだな…。

というか、それ、男4人でやるのか…?佑香そっちのけで、遥斗たちが喧嘩になる気がするが…

「怪我だけはしないようにな。」

まぁ、佑香がやりたいなら…いいか。