「凌さんこそ大丈夫ですか?」

可愛らしく首をかしげてみせる佑香。

「俺は、大丈夫。」

「そうですか!良かったです。」

俺は、佑香が当たり前に笑ってることが良かったよ…。

「凌さん、じゃあ食べに行きましょう?」

「ああ。」

その後、リビングに行って食べたオムライスは、本当にほっぺたがおちるなんて言葉が合うほど美味しかった。



そして、そこから数日が過ぎ、とうとうペンションへ行く日が来た。


「凌様、大丈夫ですか?」

玄関で心配そうな顔をしている黎に軽い返事でこたえる。

「大丈夫だ。じゃあ、行ってくる。」

「分かりました。では、花衣様も凌様もお気をつけて行ってらっしゃいませ。」

「ありがとうございます!行ってきます!」