昼…か…。食べたいもの?

「オムライス。」

「はいっ!分かりましたっ!」

聞こえが悪くなるかもしれないけど、佑香の作る物なら、俺はなんでもいい。

遥斗とかにバレたら、あいつ怒るだろうな…

「すみません、呼び止めちゃって…」

「いや…じゃあ、後でな。」

「はい!ご飯出来たら、呼びに行きますね!」

「ありがとう。」

また、にっこり笑った佑香。

今にもニヤけそうになった顔を見られないようにして、俺は近くの自分の部屋まで戻った。

少しして、部屋をノックする音が聞こえて俺はそっとドアを開ける。

「あっ、凌さん!出来ました!」

佑香の額を見ると少しだけ汗をかいている。

そうだよな……。こんな暑い時に…

「佑香、暑くないか?」

「えっ?だ、大丈夫です。」