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「城田さん、頼んでおいたフーズフェアの資料まとめておいてくれたの?!」

「あ、それならもうやってあります。
後、去年の資料を基にグラフも作っておいたので、参考にしておいてください」

「あ、そ……。何よ、気合い入っちゃって……
ふーん、悪くないんじゃん…。」

最近では堀田部長や岸田さんに怒られる事も少なくなった。 いつの間にか背筋を伸ばして歩く事が出来るようになっていた。

ディスクに座り、岸田さんがジーッとこちらを見つめる。

睫毛が長く、目が大きい。 目力のある彼女に睨まれると、ついついヘラッと笑ってしまう。

「それにしても城田さん、痩せたわねぇ…」

「いやいや全然…そんな事ありませんけど」

「そこは謙遜しなくっていいんじゃない?ダイエット頑張ってるんでしょう?それっていい事だし、あなたがジムに行ってるの知ってるのよ。
私もあなたが通っているジムの常連だから」

「え?!そうなんですか?」

「そう。 頑張ってるみたいね」