やっぱり、この中に居る誰よりも北斗さんがかっこよくて、魅力的だ。
あなたと出会った日から、あなたしか見えなくなった。 あなたに釣り合いの取れる女性として頑張ろうと決めた日から、とっくに恋に落ちていた。
私の手を取った北斗さんは、くるりと振り返って青柳さんを一瞥した。
「青柳さん、俺と彼女と付き合ってるって君には言ったよね? 合コンに連れ出していいなんて許可は出していないけれど…」
北斗さんの言葉は冷たくって、賑やかだったその場がシンと凍り付く。
青柳さんに私と付き合っている事を言ったのは初耳だった。
さっきまでニコニコと笑っていた筈の青柳さんは片手でテーブルを強く叩く。 物凄い形相で私の方を睨みつけた。
「信じられない…!
なんなの?!私の事を振っておいてこんなさえない子と付き合うとかどうかしてるんじゃないの?!
私の方がずっと可愛いのに…!」
「青柳さ……」



